最近、子供のサッカーや家族の旅行で出かけた先でパワースポットに行くようにしています。
必然的におみくじをするのですが、たまに気になることがあります。
「大吉」が一番良くて、「凶」は良くないということは分かりますが、「吉」と「中吉」とではどちらが良くて、「小吉」と「末吉」とではどちらの運勢が良いのでしょうか。
もちろん、おみくじには、様々な内容の文面が書かれていますが、一番気になるのは、やはり、「大吉」「吉」「凶」などの運勢です。
おみくじの良い順番は、はっきりとは分かりにくいです。
「吉」「中吉」「小吉」「末吉」など、おみくじの吉凶の公式の順番はどうなっているのでしょうか。
おみくじの起源
日本では、古来からまつりごとの重要な決定や、重要な地位にある人の後継者を選ぶときなどに、神様の意思を占うために祈祷をすることがあったそうです。これが「おみくじ」の起源とされています。
平安時代に天台宗の僧侶「元三大師(がんざんだいし)良源」が、信者からの相談に五言絶句で応えたのが現在の「おみくじ」の最初だといわれています。
本来、自分ではどうしても決めることができないときにだけ引いていたというわけです。
おみくじは、内容の意味をよく理解してそれからの生活に活かしていくことが大事なことだとされています。
おみくじに書かれている運勢などの内容の文面をじっくり読んで、良い方向へ進んで行くための「神様からのアドバイス」にするというのが、おみくじの本来の役割でもあるというわけです。
引いたおみくじが「凶」でも気を落とすことはありませ。
公式の順番
おみくじについては、全国の神社を統括する宗教法人・神社本庁の公式サイトでも紹介されています。
一般的に「おみくじ」は、個人の運勢や吉凶を占うために用いられているわけですが、種類もいろいろとあり、神社ごとに工夫も窺うことができます。その内容には吉や凶、または大吉・中吉・小吉・末吉という吉凶判断、金運や恋愛、失(う)せ物、旅行、待ち人、健康など生活全般に亙る記述を見ることができます。
引用:神社本庁 https://www.jinjahoncho.or.jp/iroha/omairiiroha/omikuji
これによると、「大吉・中吉・小吉・末吉」の順序で記載されているので、「凶」を含めると、おみくじの順番は「大吉・中吉・小吉・末吉・凶」であることは間違いなさそうですが、問題は「吉」の順番です。
以前の神社本庁の公式サイトでは「大吉、吉、中吉、小吉、末吉、凶」との記載がありましたが、現在のサイトでは「吉」がどの位置に入るかの明確な記載はありません。
実際のところ、「吉」の順番については、それぞれの神社によって違いがあるようで、「コレがおみくじの公式の順番」という明確なものはないというのが現状のようです。
結局、「吉」は「小吉」よりいいの?わるいの?
おみくじの良い順番は、「大吉>吉>中吉>小吉>末吉>凶」が基本といわれることもあるようですが、「吉」の順番は、神社によって違いがあります。
「大吉>中吉>吉>小吉>末吉>凶」
「大吉>中吉>小吉>吉>末吉>凶」
など、「吉」の順番は、それぞれの神社によって様々です。
詳細については、おみくじを引いた神社に確認するのが一番確実です。
「平」を知ってますか?
おみくじには、「吉」「凶」以外にも「平」(「たいら」または「ひら」)という馴染みのないものもあります。
これは「可もなく不可もなく」という意味で、順番としては、「凶」の前になります。
「平」が入っている神社は非常に少ないですが、「厳島神社」のおみくじは、「平」が入っていることで有名です。
元々「吉」「凶」しかなかった
「吉凶」というように、元々おみくじには、「吉=良い運勢」「凶=悪い運勢」しかなかったといわれています。
しかし、それだけでは、どれほどの運勢なのかが分かりにくいので、階層が作られたとされています。
階層の作り方としては、吉と凶の上下に「大吉=非常に良い運勢」「大凶=非常に悪い運勢」が作られ、そこに「中」「小」「末」といった言葉を加えてさらに細分化されていきました。